容器入り飲料水のうち、地下水を原水とするものをいいます。
日本では特に、原水の成分に無機塩添加などの調整を行っていないものは、ナチュラルウォーター・ナチュラルミネラルウォーターと呼びます。一方、原水が地下水でないものは、ボトルドウォーターと呼びます。
これらの区分は、農林水産省の「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」により定められています。

ちなみに、い・ろ・は・すはナチュラルミネラルウォーター。

主要なミネラルとして、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムの4つがあります。それぞれの成分を見てみましょう。容器入り飲料水のうち、地下水を原水とするものをいいます。
一般的に、それぞれの成分イオンがミネラルウォーターに与える味覚は以下の通り。

水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムが多量に溶けている水が硬水(硬い水)で、含有量の少ない水を軟水(軟らかい水)といいます。
硬水・軟水の分類方法は国によって違いますが、日本では、硬度が100未満の物を「軟水」、それ以上を「硬水」と呼びます。

ちなみに、い・ろ・は・すは「軟水」です。

軟水は、ミネラルが少なくクセがないので、素材の味を損なわず、うま味を上手に引き出せます。ダシをとる、魚や野菜を煮る、ご飯(ジャポニカ米)を炊くなど、和食系には軟水が合います。
一方、洋食には硬水。肉を煮る際、うま味だけが溶け込んで、澄んだダシがとれます。
軟水は緑茶、紅茶を入れるのにも最適。緑茶の場合、硬度が高すぎるとタンニンが抽出されにくく、硬度が低すぎると香りが出にくくなるため、中くらいの軟水が適しています。紅茶の場合は、軟水を使うと、水中カルシウムの影響で、味と香りがマイルドに仕上がります。
エスプレッソが好きな人は、硬水で入れるとビターな味わいになります。

ちなみに、い・ろ・は・すは料理でもお茶でもおいしい「軟水」。

pH(ペーハー)値とは、水溶液中の水素イオンの酸性度を数値化したもので、pH7が中性です。7より小さいと酸性が強くなり、大きくなるほどアルカリ性が強くなります。
酸性とアルカリ性なら、アルカリ性のほうが体にいいようなイメージがありますが、一概にそうともいえません。極端にアルカリ性や酸性に傾いている水は、味のバランスが崩れ、おいしい飲み水とは言えません。

日本のミネラルウォーターは、原水を加熱殺菌、もしくは同等以上の効力を有する方法で殺菌または除菌ろ過することが前提とされ、殺菌を終えたミネラルウォーターは充填機で密栓・密封。
出荷までに厳しい品質検査が行われています。
ちなみにヨーロッパのミネラルウォーターは、殺菌処理が禁じられており、源水の規定、ボトリング方法やラベリング方法、採水地の環境保全などをクリアした無殺菌の水が、「ナチュラルミネラルウォーター」として出荷されます。

参考文献:「ミネラルウォーターBOOK」監修◎医学博士 井上正子 新星出版社
http://www.shin-sei.co.jp/np/index.html     

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